Sunday, October 31, 2010


シナゴーグが狙われた?Synagogue in Edgewater was targeted by Yemen terrorists?
 ハロウィーンの週末、スタバのレジにもお菓子をねだるTrick and treater達がきて、店員がキャンディを渡している。今日はアパートの近所の宗教関係の人と話す機会があった。

 というのも、Yemenから送られた”トナーボトルに詰めた白い粉”の爆発物の件。
シカゴの2つのシナゴーグ(ユダヤ教寺院)宛てに、FedExとUPSで送られて航空機に積み込まれていたという爆発物が、金曜日に英国の空港やドバイで発見されたことが2日前からすでにメディアのニュースになっている。週末のシカゴの新聞にも、WSJにもそのシナゴーグの名前はしっかりでていたようだ。

 忙しく新聞が読めなかったので、今朝になってから、それがどこのシナゴーグか確かめてみた…。
…スタバで記事をググッていたら何とその内の、Or Chadash Congregation というシナゴーグは、この店や自分のアパートから目と鼻の先ではないか。最初にみたのは(イスラエル系のYnetnewsだけれど)

http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-3977144,00.html
Chicago rabbi says Yemen bombs targeted gay synagogue

US security official tells Jewish leader one of explosive-laden packages from Yemen targeted gay and lesbian congregation Or Chadash. 'We held Kabbalat Shabbat as usual, but with added vigilance,' worshipper says. Suspect's attorney: I fear she has been unwittingly used by others

 隣の席にいた白人男性に、つい話してしまったら驚いて"That is very sad.."ローカルの住人らしく、それは悲しいことだという。上の記事によれば、それもOr Chadashのシナゴーグに属するもう一つの支部(branch)の”ゲイとレズビアンのシナゴーグ”を標的に爆発物が送られたらしい、と米安全保障当局者がRabbiのEmanuelに語ったとある。

 ゲイとレズビアンのシナゴーグ?なぜそれが選ばれたのか…?なんて疑問に思えたし、余りにも家の近くなのでみにいってみた。湖べりの通りに面した小じんまりした静かな集会所風のSynagogue。入口のあたりで、前庭を手入れする年配の女性の後姿を見かけたので、話しかけてみた。
 …“ここにはゲイとレズビアンのシナゴーグがあるのか?”と訊いてみたところ─
振り返った彼女は、”あのbombのこと?You're asking because you are scared of it?"..(爆弾騒ぎが怖くて訊いているのか?)と、何のことだかすぐにわかっていた。白髪で淡い青色の目をしたユダヤ系白人の年配の女性は、庭師や清掃人などではなくてシナゴーグの人らしく、気軽に話してくれた…。

 なぜゲイとレズビアンのシナゴーグが選ばれたのか?そのシナゴーグはここにあるのか?と訊くと、それはこのシナゴーグのbranchだが別の場所、もう少し南のミシガン湖畔Southside…あたりにあるのだ、という(やはりここじゃなくて、オバマのお膝元方面のシナゴーグが標的だった?)

 でもそれは、このシナゴーグ、つまりRabbi EmanuelのOr Chadash Congregationが以前あった古い住所にあるという。
 「なぜ、犯人がその古い住所などを見つけて宛先にしたのかはわからないが、たぶんインターネットか何かでそれを見つけて、送ったのかも知れない」という。
 Gay Synagogueというのは何かと尋ねたら、ユダヤ教が70年代中ごろからゲイやレズビアンに対して寛容な理解をもつようになり、そのBranchも作られたという。…彼らは必ずしも、一般信者と別の祈祷所にいかねばならないわけではないが、何となくそこに集まっているとか。
(本部には300人程度、Gay synagogueには100人程度の会員がいるという。つまり本部に送りつけるつもりで、テロ未遂犯は、いまはBranchになった住所に送ってしまったというわけだろうか?)

- "But,your Rabbi spoke out on the media, because you are related to the gay synagogue?"と訊くと、

- "Yes, we are related. As long as we are Jewish, We are all related, wherever we are in the world...as you know.."
と、にっという感じの笑顔でいう。。

"But do not worry.. Our intelligence is strong!.."と彼女。
─つまりその、英国の空港に爆発物の情報を入れた"foreign intelligent agency"(としか、新聞やメディアにはでてない様だが)とは、つまりイスラエルの諜報機関のMossad…というわけか?

(どのメディアにもまだ出ていない情報だし、今後も出ることもなさそう?)

South Sideの、他の有力なキリスト教教派の話をされて、すこし何のことかわからなくなり、つい聞き返してしまったら、
-"What is your religion?"と訊く。無宗教Non-Religion だと答えたものの、何となくそのことは彼女には印象が良くなかったかも知れない?

"There are a lot of religion in America. It is very interesting story, you should no about this"..とやや呆れ半分の笑顔を返して、行ってしまった。
 …たぶん少なくとも、日本人は欧米ではI'm supposed to be a Buddhist、とか答えたほうがいいのだろう。宗教を持たないことなど、欧米では何の意味もなさそうだ。

 Chicago Sun-Timesによれば狙われたのは
"at least one Chicago synagogue and one Jewish Community Center (JCC)- a 107-year-old service organization”、(少なくとも1つのシナゴーグと、創立107年のユダヤ人組織JCC)
"JCC ..has seven community centers in the area, including Rogers Park, Lake View and Hyde Park, according to its website. It runs 15 preschools.."(JCCは7つのエリアに支部がある)ここEdgewaterはRogers Parkエリアだ。彼女はゲイとレズビアンの支部があるのはLakeView(ここから3,4キロ南)だともいったり、サウスサイドと言い直したりしていたのが少し妙だった感じもした…

(Hyde Parkのオバマの家の殆ど真ん前にある事で知られるKAMというシナゴーグが爆発物のあて先になっていた形跡は全く無いとも言う)

…この周辺2,3ブロック内にはBaptist Churchやら…小じんまりした古い煉瓦のキリスト教会も2つ3つ、ひしめいている…まだハロウィーンなので大胆で滑稽なSculのポスターを窓に貼り付け、エントランスに白いSculを並べた教会もある。「今日の3時からここでKid's partyがあるのさ」、となかから出てきた年配の牧師風の人がクリスチャン・コミュニティの話をしてくれる。

 今日はオバマがHyde Parkに戻って演説しているというし、午後に寄った店ではSouth SideのFood Desert(“生鮮食品砂漠”)改革のビジネスをはじめようと熱心に語るブラックの人に遭遇したりもした(また後日に書ければよいのだが?)

(爆弾のニュースの関連記事)
http://www.suntimes.com/news/nation/2849760,woman-arrested-cargo-bomb-plot-103010.article
Yemen arrests woman in plot to send bombs to Chicago

..The congregation is Or Chadash, which shares space with Emanuel Congregation on North Sheridan Road. Rabbi Michael Zedek of Emanuel Congregation said he was told by a person of “considerable importance and reliability in the larger and Jewish community that there were four synagogues targeted, not two.”..

http://www.ajc.com/news/jewish-community-has-mix-705891.html?cxtype=ynews_rss
Jewish community has mix of concerns about Chicago bomb plot

"It's no accident that they targeted places that represent 2 percent of the American population," Karpuj said of the individuals responsible for shipping the explosives from Yemen. "When they see Americans, they see Jews."

*その後見つけたChicago Tribuneの記事、Gay SygagogueはこのEgdewaterにあると書いてある─(彼女はもしや、近所の人間の私にわざと本当のことを隠していた可能性がある?)

http://www.chicagotribune.com/news/local/ct-met-1031-terror-or-chadash-20101030,0,5911977.story
Local Jewish group in spotlight after terror plot from Yemen

*爆弾はChicagoに達する前に東海岸で爆発するようセットされていたが諜報をいれたのはサウジの諜報機関だったと後日報じられた(彼女の言っていたのは思い込みだったのか?それともIntelligence society同士連携しているのかも)
http://www.chicagotribune.com/news/nationworld/sc-dc-1111-yemen-bombs-20101110,0,6364971.story
British authorities: Package bomb timed to explode over east coast of U.S.


Or Chadash Congregation Synagogue at the Michigan lake shore of Edgewater...Yemeni bomb was directed to here? or their branch "gay and lesbian" synagogue?






...A Christianity church with spooky halloween display, the man in the picture said they have a kids' party today

Sunday, October 17, 2010

ソシオロジー ふたたび?

 郊外白人(Suburban white)が多かった前回の私立大学に比べ圧倒的にカラードの子が多く、ちょっとずんぐりむっくりな生徒達も多い気もする?このシティカレッジで秋学期を受講している(この街でまた、ソシオロジーのクラスを受けられる幸運もふたたび?)
 
 しかも今回のティーチャーはオバマと同じような混血の、クール&ビューティフルなアフリカン・アメリカン女性(前回のティーチャーと同じ私立大の同僚…)

 夜間クラスの生徒の半分くらいは昼間働きつつ通学している社会人。社会に対して色々な思いやオピニオンをもっているからディスカッションも毎回過熱気味でおもしろい。
 前回の人種問題のクラス同様、今回の概論のクラスにもRaceやMinorityのイッシューがはいっているが、この問題は外国人ならずとも皆にとって身近なのだ(古い街シカゴは米国でもっとも人種セグリゲーションが酷い街のひとつで、ソシオロジカル・エクスペリメントの地なのだとか)

 ティーチャーもアフリカンアメリカンだから当然、Racial Discriminationへの憤慨感が強く、“私たちは、もうそのお互いのRaceがどうの、とかいうのをやめようじゃないか”…とかいう。
    …じぶんはホワイトに見られるけれどホワイトではない、というラティーノの女子学生は、兄弟のうち一人の肌の色はもっとダーク、もう一人は髪もブロンドでみな各々肌の色が違うのだ、という。背が高く彫りの深いロマーノ系のスペイン人風?男子学生いわく、“兄弟はみな北欧人のよう。じぶんだけが黒髪、黒い目で生まれた…”。他の生徒が彼に“Bless you!"と言う…

 ディスカッションの合間にティーチャーがこれまでに見せたVIDEOも予想以上に強烈なセレクション、

 例えばオハイオ州コロンバスの小さな街xxxxが舞台のドキュメンタリー、「Flag War」…街でモスリムのコミュニティ・ギャラリーを勝手に運営する黒人男性と、独り者で肝臓病を病む黒人女性、団体で越してくるゲイ・グループがコミュニティの偏見で訴訟を起こされジェントリフィケーションの過酷な嵐の中で棲処を追われかける…助ける者もない黒人女性はドキュメンタリーの最後の方で亡くなる(主を失った家は直ちに市に接収される)が、ゲイグループは男性多勢の勢いで居すわる。すっかり米国が嫌いになる生々しい記録(PBSで近頃放映されたらしいのだが)

「Blue Eyed」というFILMは女性大学教授が、Sociologyの有償インタビューに気軽に協力してくれた白人たちを瞳の色等でグループ分けして別々の部屋に隔離し(赤ん坊のヨダレかけのようなものまでかけて)、鋭い言葉で容赦なく追いつめて行く…。フィジカルな特徴で一生、人種差別を受ける有色人種の日常感覚を実体験させ(泣いてしまう人もいる、)ちょっと過激な実験のビデオ… 
(その女性教授が、70年代に小学校教師だった時に12歳のこどもたちにまったく同じ実験をしたというフィルムも流れる。大人になった当時の教え子たちは、恩師に感動の再会をしてあの実験のことは強く印象に残っている、などと口々にいう)

  手のこんだ社会構造が貧困層を固定化させている、という…ティーチャーの社会階層問題の説明も熱がはいっている─

 クラスメートのポーランド系の女の子は、われわれの感ずるのと同じく、アメリカに来た当初はハリウッド映画の豊かなイメージだけを抱いていた先進国の街中にホームレスや物乞いが溢れているのに面食らったとか。彼女は、この発言をしたときBeggar(物ごい、乞食)というダイレクトな言葉をつかったが、その発言にコメントするティーチャーやクラスメイトたちは何故か、その言葉をけっしてくり返さない(どこかで見たことのある風景?)

 …そこで授業の後でアメリカ人はBeggarという言葉を避けているのか?と、ついにティーチャーに質問してみた(幾度かこうした授業があって、そんな気もしていた)その手のことを授業で外国人学生が口にしたとき、他のアメリカン人クラスメイトたちの間に妙にシーンとした感じ?が広がるのもこれで3度目位だったし、

 「…もしかして、アメリカでは物乞いをする人のことを、Beggarとは呼ばないのか?グローサリーストアのドアの前で、スペア・チェンジ~”とかいってお金をねだる人のことも、先日読んだアサインメントでもPanhandlerとか呼んでいるではないか?…CTAの車内アナウンスでも、"Solicitors..., Gamblers..are prohibited in CTAtrain.." とかいっているけれど?Solicitorsって主にBeggarのことなのでは…?」

 誰もが聞き飽きている市営電車のアナウンスの話をしたら、彼女はついに微妙に笑いそうになりこう教えてくれた、「われわれアメリカ人は、ホームレスという言葉は客観的に彼らの状況を表わす言い方だし、非難めいた意味がないから使うけれど、Beggarという言葉は彼らの置かれた社会状況や避けがたい状況を理解せずに一方的に非難している言い方に聞こえる。それは不当な呼び名だと考えるから使わないのだ…」、彼女の顔には倫理観や確信にみちた表情も… 

…でも、それは貧困問題を婉曲な表現で避けているともみえる。結局彼女自身が口酸っぱく説いていた、米国の社会やマスメディアが貧困問題に目をそむけているというのと同様なのでは(この国のやたらな物乞いの多さと、何の迷いも衒いもない寄付者を目にして我われは何となく違和感も感じざるをえないし)、でもアメリカ人はBeggarという言葉は言いたくない、という…

Tuesday, October 12, 2010

エッジウォーターの歴史的風致地区?


 以前からふと気になっていた、ノースサイドのEdgewaterに棲み始めて約1か月。駅前の街灯を仰ぎ見れば、"Edgewater Historical District"なる看板がある... 綺麗な水色のミシガン湖の畔のこの近隣は、19世紀からシカゴのエリート層の避暑地だったという。古いアパートメント・ホテルなどランドマークも多いので史跡指定されたとか。確かに湖畔のパブリックビーチ、プライベートビーチの合間には、ゴルフ場の小さなクラブハウスのような瀟洒な木造の(レイクサイド・カフェ)もみた。お茶を飲もうと思ったら、湖を眺めるカフェは白人たちの親族のホームパーティーで占領されていた…

 Edgewaterといえばまた、ヒラリー・クリントンと、西部劇俳優兼監督のジョン・ウェインが共に生まれたという [エッジウォーター・ホスピタル]があった筈。その病院を見てみたいと思っていたら、2001年にとうの昔に廃業して取り壊され、今はもう、ないという(院長と所属の医師のメディケア詐欺事件による逮捕で、突如閉鎖されたとか。ヒラリーは、ここで生まれたとはいえ、育ったのはもう少し郊外の街Parkridgeというのだが…

 この近隣は白人も多いのだが、ミクスド・ネイバーフッド(色々な人種が一緒に住む)で、同じ混住地区といっても以前棲んでいたWest Sideよりも比較的、平均所得も高そうだ。ロヨラ大にも近く、学生やコンドーに棲むダウンタウン勤めの中所得者層も多い。多分今度借りたコンドーの管理会社はそこを売るつもりだろうが、今は"mark is too low"(不動産価値が最低)なので、ショートターム希望でも超格安条件(なんと$55ディスカウントしてくれた)で部屋を貸したのだろう、と学校の担当者。

 駅前にあるスターバックスでは、壁に何となく絵心のあるアートが掛けられていると思いきや、週末に脚立と共に現れたアーチストがインスタレーション作品を架け替えている。土曜日には、カジュアルな赤いチェック柄シャツ姿でスパニッシュギターのプレイヤーが素敵な生演奏している。素晴らしいアコースティックの音色がすると思ったらライブの音色だったが、NYあたりのスタバでもライブはみたことはなかった気がする。彼はかなりハイ・テクニックで、選曲も素人の知らない曲。何となくマニアックなスパニッシュだが渋すぎもせず?なセンスが…カルチャーな街、ノースサイドの趣き?


今回借りたコンドーは、新装ホヤホヤで内部はモダン(ロビーのパーラーに古いノッポなビルの白黒写真が…同じビルの1930年の写真というので驚いた)


平和なフンボルト・パーク?


 この近隣と同様、以前棲んでいたプエルトリカンのエリアHunboldt Parkも、貧乏白人、中流白人や黒人も平和に混住しているエリアにみえたものだった…しかし社会学の授業によると昔からラティーノギャングも多く、ジェントリフィケーション(高所得者層の流入とその影響…)がらみの紛争や、ポリスの誤射事件が引金でおきたDivision Streetの暴動(’66年)もあり、少し前まではどっこい、シカゴでも悪名高いエリアだった…とか。

 そのHumboldt Parkは昔のシカゴの大火が及ばず、火事の直後からダウンタウンから人々が移り住んだ外郭地域だったという。今もシカゴ郊外で産出するというグレイストーンの煉瓦を積んだ英国風の築80-100年の古いアパートが立ち並ぶエリアの、家賃は結構、安い。Hunboldt ParkからUkranian Village, WickersPark, BucktownにかけてはアーチストやボヘミアンのネイバーフッドだとSubletの掲示板はいう。道理で電車の中は、奇妙な白人が多いのか?ウッドフロアで暖炉のある典型的シカゴのクラシックアパートメントでの住生活は、二重丸だった。


ピンク色の建物:エッジウォーターの湖畔にある古いアパートメントホテルは今ではリタイア層の住むコンドー…とスタバの客が教えてくれた

http://www.flickr.com/photos/comtessedespair/sets/72157604059295591/
http://edgewatercb.blogspot.com/2010/02/edgewater-medical-centerwho-owns-it.html
(閉鎖されたEdgewater Hospitalとは)

Monday, October 11, 2010


10月10日日曜、「バンク・オブ・アメリカ・シカゴマラソン!」

 昨日は「シカゴマラソン」当日の日曜日だった。気温は下は51度、上は正午前後に80度とかなり暑くなって、天気は快晴。
 町の様子の印象では、この日はシカゴアンにとって結構、特別な日のようなのだ…家の中でテレビを見ていた前回には判らなかったけれど。

 コンドー(アパート)のロビーでも、朝から住人のオジサン同士が、今日は自分は何時に何処にいく予定だ、とか浮き足だった会話をしている。市内全域がある種の、ビッグスケールな多元イベント会場になるのだ。
 AM10時よりも前にノースサイドからRed Lineに乗ると、ランニングウェアで闘志バリバリのスポーツギャルたち、揃いの赤や黄緑のTシャツなどできめた団体参加するらしいグループ?が続々と乗ってくる。

 ダウンタウンに近づくにつれて、オーディエンスとしてマラソンをみる積もりらしき人々もふえて、ますます満員に。
 レイク駅で下車し車両を振り返れば、ぽこっとお腹の出た中年アメリカ人たちがドアの内側でなぜか一様に進行方向を向いた笑えるすし詰め密着状態…こちらの目からみるとどんな状態にあるか知っているらしきオジサンたち、ドアの閉まらぬ間、こちらにむけて妙に嬉しそうに「はにかみ笑い」をしている…このような状態はカブス等の野球ゲームがある日と同様の浮き浮き、ワクワクお祭り状態だ(カメラを忘れたので写真はない)

 ダウンタウンのMacy'sの店の脇の歩道には、普段はないSANITATIONと描かれた背の高いグレーのボックスがずらりと並び横には巨大なトレーラーが…(移動式トイレ?コース沿いにこの時間から設置するのか、と思ったが多分余分だったのか)

 …AM11時過ぎ、ネットのシカゴトリビューンをチェックすると、男子では2年連続優勝しているケニヤンのSammy Wanjiru(…あの仙台育英高校育ちの、田舎の高校生風の日本語を喋る)が、女子ではロシアのShobukhova が2010年のマラソンを勝ち取ったとのゴール写真がすでに出ているではないか?(コースマップを見ると8時半にグラントパークをスタート、ゴール地では午後3時半まで開催とあるのに?)人々がこれからという雰囲気で三々五々電車にのってくるのに?まだレースの最中では…何のことはない、fastest guyたちはもうすでにその時間までにゴールしていたのだ!!


 サウスサイドのアフリカンアメリカンの多いエリアでは、バス路線の臨時変更についてバスドライバーが夕方まで乗客と浮かれムードで喋り、人々が格段生き生きムードを呈していた…ダウンタウンでは夜遅くなっても、ミシガンアベニュー沿いのレストランのオープン席には客が溢れていた(客は例によって白人ばかりだが)

 最大で4万5千人が登録可能というこの大会は世界に生中継されるだけにフィットネス志向の市民には人気のようだ(ふだんやや硬い顔つきをしているシカゴの市民たちも、この日は皆ハッピーな顔つきをしているようだ)

(結局、「史上最多の36,159人が完走」)
http://www.chicagotribune.com/sports/chicagomarathon/ct-met-chicago-marathon-10-20101010,0,7883767.story

Chicago marathon runners show grit, even if they don't finish-
Record number of runners start the race, and despite the heat, a record number finish

フォトギャラリー
http://www.chicagotribune.com/sports/chicagomarathon/ct-2010-marathon-ugc,0,4540769.ugcphotogallery


(上の写真はエッフェル塔を背負って走ったVive La France!なランナー?)