Sunday, December 26, 2010

絶対笑えるChicago Tribune…ジョン・キャスとラーム



ラーム・エマニュエルは先日、シカゴの市長選に立候補すべく、ホワイトハウスでのオバマの側近の職を辞した─オバマとラームの涙、涙のエモーショナルな歓送セレモニーのようすがネットでもくり返し流れたものだ…

(cartoon:"The Birth of Rahm" by Scott Stantis on Oct.2)

Rahm Emanuel gets an emotional send-off
http://www.politico.com/news/stories/1010/43008.html

…ラームが慌ててシカゴに帰った理由は、最近1年間シカゴに居住歴がないと、市長選への立候補ができないという19世紀の州の古い法律がネックとなり、彼の野望を阻むかも知れない、と目されていたからだ。
しかしラームがシカゴに戻ると、シカゴ・トリビューンのコラムニストJohn Kassが、連日のようにラーム叩きをはじめた。
親会社が倒産しかけているためかシカゴ・トリビューンは購読料が週に4日間のみ限定配達でわずか週に1ドル、2ヶ月間で13ドルの叩き売り状態?(だが、権力や腐敗嫌いの反抗的な姿勢は温存…?)

 このところ、シカゴのメディアでは彼のような、腐敗疑惑のある要領の良いジューイッシュ政治家を嫌ってか、“Anybody but Rahm” ラームでさえなければ市長は誰でもいい… といったジョークもある。 コラムニストのKassは、Rahmfather™(ラーム+ゴッドファーザー?)とか Rahmstoppers™(ラームの市長選出を阻止する対立候補)という新語を連発して、その凌ぎあいを面白可笑しく書いたコラムを2,3日おきに書いていた…

 特に、可笑しかったのはラームの対立候補として、現職Daley市長の元側近、ゲイリー・チコ等の有力候補に混ざって登場した新たな無名の“Rahmstopper”… Rob Halpinの記事─ ラームの家の以前からの借家人だったHalpinが、ラームに立ち退いて欲しいと頼まれたが拒否し、ラームの向こうを張って市長選に立候補したという…
http://www.chicagotribune.com/news/columnists/ct-met-kass-1110rahm-20101109,0,696673.column
Rahm Emanuel's tenant mulling racing against him for mayor - John Kass

人を食ったような記事のおふざけ調に親ラーム派が怒りを覚えたのか、抗議のメールが殺到らしい?…それを、次のコラムでコラムニストがメールを送った読者をさらに名指しで罵倒!…
 http://www.chicagotribune.com/news/columnists/ct-met-kass-1111-20101111,0,7827430.column
Answering the mail — in a trademarked way, of course - John Kass

…感謝祭前の時期で、Kassが昨年の感謝祭コラムに書いていた“しっとりターキー(moist turkey, turkey brining)の作り方”のコラムを、またやらないのか、と揶揄する読者も…)

 でも残念ながら借家人Halpinはその後12月初旬に、ラームに対する公聴会直前に立候補をリタイヤしてしまった。
 …12/21の公聴会ではなぜか、選挙委員会はラームの居住地の問題を容認、候補者名簿には名前をキープさせる結末となったとか。1月初めには上級裁判所での上告審が残っているのだが。http://www.chicagotribune.com/news/nationworld/la-na-rahm-emanuel-20101224,0,4210447.story Chicago election board upholds Emanuel's residency 
http://www.chicagotribune.com/news/opinion/editorials/ct-edit-mayor-20101223,0,4569232.story
Rahm wins Round 1 
 最新の世論調査ではラームの支持率が他の候補者を抜きやはりトップにあると明らかにされた。といっても32%だけれど…

 黒人候補が3人競合し黒人票が割れることも懸念され…その結果、当初期待をもたれていたサウスサイドの黒人牧師で上院議員のジェームス・ミークは市長選を早々とリタイヤしてしまった─

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