エッジウォーターの歴史的風致地区?
以前からふと気になっていた、ノースサイドのEdgewaterに棲み始めて約1か月。駅前の街灯を仰ぎ見れば、"Edgewater Historical District"なる看板がある... 綺麗な水色のミシガン湖の畔のこの近隣は、19世紀からシカゴのエリート層の避暑地だったという。古いアパートメント・ホテルなどランドマークも多いので史跡指定されたとか。確かに湖畔のパブリックビーチ、プライベートビーチの合間には、ゴルフ場の小さなクラブハウスのような瀟洒な木造の(レイクサイド・カフェ)もみた。お茶を飲もうと思ったら、湖を眺めるカフェは白人たちの親族のホームパーティーで占領されていた…
Edgewaterといえばまた、ヒラリー・クリントンと、西部劇俳優兼監督のジョン・ウェインが共に生まれたという [エッジウォーター・ホスピタル]があった筈。その病院を見てみたいと思っていたら、2001年にとうの昔に廃業して取り壊され、今はもう、ないという(院長と所属の医師のメディケア詐欺事件による逮捕で、突如閉鎖されたとか。ヒラリーは、ここで生まれたとはいえ、育ったのはもう少し郊外の街Parkridgeというのだが…
この近隣は白人も多いのだが、ミクスド・ネイバーフッド(色々な人種が一緒に住む)で、同じ混住地区といっても以前棲んでいたWest Sideよりも比較的、平均所得も高そうだ。ロヨラ大にも近く、学生やコンドーに棲むダウンタウン勤めの中所得者層も多い。多分今度借りたコンドーの管理会社はそこを売るつもりだろうが、今は"mark is too low"(不動産価値が最低)なので、ショートターム希望でも超格安条件(なんと$55ディスカウントしてくれた)で部屋を貸したのだろう、と学校の担当者。
駅前にあるスターバックスでは、壁に何となく絵心のあるアートが掛けられていると思いきや、週末に脚立と共に現れたアーチストがインスタレーション作品を架け替えている。土曜日には、カジュアルな赤いチェック柄シャツ姿でスパニッシュギターのプレイヤーが素敵な生演奏している。素晴らしいアコースティックの音色がすると思ったらライブの音色だったが、NYあたりのスタバでもライブはみたことはなかった気がする。彼はかなりハイ・テクニックで、選曲も素人の知らない曲。何となくマニアックなスパニッシュだが渋すぎもせず?なセンスが…カルチャーな街、ノースサイドの趣き?
今回借りたコンドーは、新装ホヤホヤで内部はモダン(ロビーのパーラーに古いノッポなビルの白黒写真が…同じビルの1930年の写真というので驚いた)
平和なフンボルト・パーク?
この近隣と同様、以前棲んでいたプエルトリカンのエリアHunboldt Parkも、貧乏白人、中流白人や黒人も平和に混住しているエリアにみえたものだった…しかし社会学の授業によると昔からラティーノギャングも多く、ジェントリフィケーション(高所得者層の流入とその影響…)がらみの紛争や、ポリスの誤射事件が引金でおきたDivision Streetの暴動(’66年)もあり、少し前まではどっこい、シカゴでも悪名高いエリアだった…とか。
そのHumboldt Parkは昔のシカゴの大火が及ばず、火事の直後からダウンタウンから人々が移り住んだ外郭地域だったという。今もシカゴ郊外で産出するというグレイストーンの煉瓦を積んだ英国風の築80-100年の古いアパートが立ち並ぶエリアの、家賃は結構、安い。Hunboldt ParkからUkranian Village, WickersPark, BucktownにかけてはアーチストやボヘミアンのネイバーフッドだとSubletの掲示板はいう。道理で電車の中は、奇妙な白人が多いのか?ウッドフロアで暖炉のある典型的シカゴのクラシックアパートメントでの住生活は、二重丸だった。
ピンク色の建物:エッジウォーターの湖畔にある古いアパートメントホテルは今ではリタイア層の住むコンドー…とスタバの客が教えてくれた
http://www.flickr.com/photos/comtessedespair/sets/72157604059295591/
http://edgewatercb.blogspot.com/2010/02/edgewater-medical-centerwho-owns-it.html
(閉鎖されたEdgewater Hospitalとは)
No comments:
Post a Comment